研究概要

  こんにちは、天野研究室ホームページへようこそ.こちらでは、本研究室ではどのような研究がなされているかを大まかに紹介していきます.

  本研究室では主に 理論計算機科学(Theoretical Computer Science,通称TCS)と呼ばれる分野の研究を行っています.

  この分野では,私達が日常遭遇する情報処理に関するありとあらゆる問題は,つきつめて考えればいろいろな"計算"から成り立っていると考え,この "計算"に関する様々な現象を解明することを目指しています.

  本研究室では,この中で特に 計算量 と アルゴリズム に関する研究に重点をおいています.
  アルゴリズムとは,コンピュータを使って様々な問題を解くための手順のことをいいます.計算量とは,上で開発したアルゴリズムなどに従って問題を解く際に,必要となる時間やメモリ量のことをいいます.

  つまり,アルゴリズムの研究は,いろいろな場面で遭遇する大規模かつ複雑な情報処理の問題に対する効率の良い解決手法を開発することを目指し,また,計算量の研究は,様々な問題に対して,これを計算機で解くには,どの程度のメモリや時間が必要かを解析することを目指していると言ってしまって良いかと思います.

  本研究室では,上のような問題を,実際の計算機による実測に基づいて,あるいは,現在のコンピュータを模式化した論理回路や決定グラフ,人間の脳を模式化したしきい値回路,未来の計算機として研究が進む量子コンピュータを模式化した量子回路 などの計算モデルの上で議論してみたりします.
 その他にも,計算学習理論,組み合わせ論,グラフ理論など,興味が向く方向に,いろいろなテーマについて研究を行っています.また,学生の方が思いつく新しいテーマについても積極的にサポートするように心がけています (良い研究テーマを探すこと自身も研究の重要な一部分であると考えています.また,計算機科学自体が,例えば数学などに比べて若い学問領域であるために,若い方の発想が思わぬ(?)研究成果へつながることも多いのです).

 研究スタイルとしては,基本的に (a)ひたすら考える,(b)計算機上に実装して解析するの 2通りであり,実際にはこの両者の間を行ったり来たりしながら行う感じが多いと思います.(a),(b)どちらに重心を置くかは本人の嗜好次第です.
  などなど,少し細かく書きましたが,ぶっちゃけた話,研究テーマは (1)自分が研究していて面白いこと,(2)自分の研究成果を他人に聞いてもらったときに面白いと言ってもらえることの2点さえ満たしていれば,実は何でも良いとも思っています.